自賠責保険が適用されないケース4例

続いては、自賠責保険が適用されないケースの例についてご紹介したいと思います。こちらも上記の適用ケースのように、さまざまな因果関係が重要になってきます。

1.積荷の積み下ろし中に起きた運転者・車両が関係ない事故

積荷の積み下ろしにも、自賠責保険が適用されるケースとされないケースがあります。例えば、運転者が車両から下りていて、自動車の運転や車両の装置の操作と全く関係ない第三者が積み下ろし中に事故を起こした場合は、運転者や車両に責任はないため適用されません。

2.自然災害による車両の暴走

例えば車が移動しないよう処置しておいても、地震による自然災害などで車が移動してしまい起きた事故は運転者や車両には責任がなく、また不可抗力といえるため適用されません。

3.盗難された車で人身事故が起きた場合

車が盗まれてしまい、その車が人身事故を起こした場合は事故の責任は車を盗んだ犯人にあります。そのため、被害者へ賠償するのも犯人となり、その車の自賠責保険は基本的に適用されません。ただし、車の所有者の管理責任が問われるような状況(簡単に車両が盗める状況など)の場合、所有者にも賠償義務が発生する可能性もあります。

4.物損事故は適用されない

自賠責保険は上記にも記したように、被害者を保護する目的の保険のため物損事故(ガードレール、ブロック塀など)では適用されません。車両の修理代などを保険でカバーしたい場合は、適用される任意保険に入るなど対策をしておきましょう。