国によって基本料金率が定められている

ノーロス(損失)・ノープロフォット(利益)の原則で運用されている自賠責保険ですが、色々な項目を加味し計算されて決定しています。例えば、貸金統計や物価の統計、過去の運用利益や運用損失などです。また、車種によって事故の発生率や損害額なども変わってきます。これらさまざまな項目を考慮し、損害保険算出機構が基準料率を算出し、利益も損失も出ないよう毎年の自賠責保険料が定められ運用されています。

また、保険会社の収支を圧迫しないよう各保険会社が純保険料を1つに集め、配分率に応じて各保険会社へ分配する共同プール事務という制度が設けられています。簡単にいえば、保険会社共同の金庫です。これにより、自賠責保険の支払いをする企業が偏らず、加入者から受け取っている金額以上の支払いがきても経営に影響が出ないようになっています。他にも、保険金の支払いまでの間に出た運用益で交通事故防止運動や救急医療の整備などに投資されており、普段の安全を守るためにも使用されています。

保険料を支払うタイミングはいつ?

任意保険ならば、毎月もしくは1年分まとめて指定された口座から引き落とされるため心配ありませんが、自賠責保険はいつどのタイミングで支払うものなのか覚えていない方も少なくはないのではないでしょうか?答えは簡単です、自賠責保険の掛け金は原則として車検の時に併せて支払います。

そのため次回支払うタイミングは、新車購入時は3年後の初車検時、その後は2年ごとに訪れる車検時に掛け金を支払います。また、自賠責保険は途中で解約できません。そのため、中古車を購入する際は車検が残っていたら自賠責保険の名義を新所有者に変更するのを忘れないようにしましょう。